luecke

夢見る文系スケートボーディング愛好家

Jacob Harris interview from Grey Skateboard Magazine

一週間に渡ってお届けして参りました『Eleventh Hour』のDVD発売記念のインタビュー・シリーズ、最後までおつきあいいただきましてありがとうございました。
最後に登場するのは作品の撮影、編集、監督をつとめたJakeことJacob Harrisです。もろにBlueprintやLandscapeでスケートの洗礼を受けたあたりは共感する人も多いのではないでしょうか。自分達と同じものを観て育った世代が新たなものを生み出していくことに刺激も受けつつ、自分の足元をみてちょっと落ち込みつつ、というのも本音だったりして...
とにかく、「ブリティッシュ」へのこだわりと、ロンドンに入ってくる海外からのスケーターとも積極的に関わっていく柔軟性が作品の中でどのように織り合わさっているのかがよりいっそう楽しみになってきました。早くDVDが届いてほしい!

Jacob Harris interview
from
Grey Skateboard Magazine web
taken with permission
original interview by Henry Kingsford
translated by Katsushige Ichihashi(Luecke)
http://www.greyskatemag.com/2013/10/jacob-harris-interview/


Portrait Finn Andrés

『Eleventh Hour』のインタビュー・シリーズのトリを飾るのは撮影と編集を担当したJacob Harris。DVDはLakaiFourstarIsleSlam City Skatesの協賛により、現在発売中です。

まずはこのプロジェクトがどうやってはじまったかについて聞かせて。

(Will)Harmonと一緒に夏の間に何人かと撮影してちょっとしたモンタージュでも撮れたらいいだろうね、なんて話をしていたんだ。例えばロンドンだけの映像で15分か20分とかね。その前にもArthurにもまた何か撮るように薦められたけどあまりやる気が出なかった。でも久しぶりにCraig Mackの曲を使ったSlam City Skatesのモンタージュを観てみたら何かを作らずにはいられなくなってね。
それに以前に発表した作品よりも少しは成長したものを作るべきじゃないかとなんとなく悩んでもいた。せっかく何年かかけてもっとうまくできるようになったんだから自分が好きなもの、自分の得意なものでちゃんと評価されたいという純粋なプライドが動機になった。まだ『Eleventh Hour』がリリースされてもいないのにすでにこの気持ちがまた芽生えてきているよ。

最初のコンセプトはどんなものだったの? 

とくに革新的なものを狙っていたわけではなくて『Waiting For The World』、『First Broadcast』、『Portraits』や『Lost And Found』といったクラシックなイギリスのスケート・ビデオのアプローチやスタイルを受け継ぎつつ、その本質だけを取り出してより現代的にしたようなロンドンのビデオを作りたかったんだ。もちろんパクったりコンセプチュアルになりすぎず、スケートボードに乗るとやたらとかっこ良くて、スケートボーディングに関して面白いアイディアを持っていて個性的なライディングを見せてくれるような奴らたくさんを撮りたかったんだ。もちろんVX1を使って統一感があって狙いすぎず、大げさすぎない映像でね。

最近のビデオ作りのトレンドに対する反抗的な意味合いはどれくらいあったの? 

コンセプト面ではものすごく意識してるよ。最近のめまいがするような映像の見せ方と様々な形でネット上で消費されるスケート・ビデオの物量に圧倒されて最初は自分で何かを作るどころかスケート・ビデオそのものから目を背けていたくらいだったけど、自分で作るなら絶対に形に残ってすぐには消え去ってしまわないものにしたかった。もうひとつ自分にとって重要だったのは使い捨てのような姿勢がビデオやクリップを安っぽいものに変えてしまったこの現状。生焼けみたいな、映像の切り取り方も均一化された、白々しく計画的に練られた、数日後には忘れ去られても構わないから線香花火のように一瞬だけでもハイプになってくれればよしとするような、根拠のないセンセーションを巻き起こしてすでに目が死んでいるオーディエンスから必死に反応を引き出そうとしているだけだろ。マーケティングするならちゃんとすればいいのにね。
ここで説教をぶちまけたいわけじゃないよ。ただ明らかな事実さ。PolarPalaceMagentaなど、オリジナルなもので勝負しているいろんなカンパニーや個人が何度もそれに対する答えを打ち出しているよね。僕もただ、自分がスケートボーディングを無視するまでに至った原因となった要素とは対極のものを作りたかったんだ。安っぽいトリックとか無駄な勢いや売れ線狙いなんてごめんだった。

プロジェクトが当初の予定とはかなり違った作品になった理由や経緯について教えてよ。

『Eleventh Hour』はスケート以外の要素でも忘れられない作品にしたかったから長いイントロを作ろうと思ったんだけど、ちょっとやりすぎじゃないかなと思うほど長くなってしまったよ。そこからスケーティングになだれ込んで行くんだけどね。
作品は当初の予定よりもかなり収録時間が長くなったけれど、理由はいくつかある。Blueprintが(Nick)Jensenと(Tom)Knoxの2人でプロモ・ビデオを撮ろうとしていたんだけど、カンパニーがある意味消えちゃって企画が棚上げされて、おかげで僕は2人のパートのオープニングを手にしたようなものだった。そこでいわゆる(短めの)モンタージュ・ビデオではなく各人のパートから成り立つフル・ビデオになりはじめたんだよね。Chris Jonesも冬にロンドンに引っ越してきたから、2010年のBig Push企画で一緒になって以来ずっと作りたいと思っていた彼のパートも作ることにしたんだ。
そして密かにIsleが立ち上げられ、Mathieu(Tourneur)を通してFourstarやLakaiも協賛を申し出てくれたときに浮上したのがSylvain(Tognelli)だった。彼もまたパートを撮ってみたかったひとり。というか作品を完成させた今でもまだ撮りたいと思ってる。いいパートになったけど、かなり急いで作ったものだったし、彼がどれだけすごい滑りをするのかを十分に示せていない気がしちゃってね。

作品の製作がGrey Skateboard Magazineから君のインディペンデントなものに変わったことに関してどう? なぜ作品の完成間近で方針転換をしたのか説明してもらえるかな? 

『The Grey Video』として発売するにあたってはすべての曲の権利問題を完全にクリアにする必要があったんだけど、いろんなレーベルにメールで問い合わせたり音楽関係者で詳しい人にも話を聞いたりしたものの、満足のいく結果には至らなかったんだ。

『Eleventh Hour』というタイトルの由来は? 

まずは作品の製作面ですべてが「Eleventh Hour(ぎりぎり、土壇場、つまり満了となる12時の直前の11時間目、というニュアンス)」だったこと。完成間近になってようやく、自分が今頃になってタイトルを付けなきゃいけないことがあまりに間抜けで、まさに「Eleventh Hour」だと思ったから。言葉の響きも気に入ったんだ。そしてタイトルはこの作品が置かれた状況も表していると思う。フル・ビデオDVD時代の最後尾まで来ている気がするからね。もちろんいつだって例外も現れるし、価値あるものはなくならないだろうけれど、VX1作品で自由にサントラを組んだDVDはもうそれほど多くは発表されないんじゃないかな。ちょっと感傷的すぎるかもしれないけれど、スケートボーディングにおいて自分にとって魅力的に映る多くの要素と同じように、このフォーマットも衰退している気がしてならないよ。

VX1とDVDというフォーマットが初期段階から作品のコンセプトにとって大きな意味を持っていたことは理解していたけれど、VXでの撮影にこだわったのはそれが君にとって一番使いやすいものだったからなの? それとも他に理由があったのかな? たとえばスケートボーディングに関わるノスタルジアとか...

一番の理由はVX1で撮るのが大好きだから、ということになるけれど確かにノスタルジアもあるね。あと、いま標準とされているあの過剰に作り込まれたアプローチだと主題をあまりにも深刻にとらえすぎてしまう気もする。もちろん普通とは違った手法で新たな視点をもたらしてくれるような作品も好きだけど、それが主に誰かがスケートしているところを観るという体験を台無しにしちゃっている場合、ちょっと自問自答の必要が出てくると思わない? 

撮影ツアーで体験した、機材関係の話も聞かせてよ。

それこそ僕が生まれる前に動きが止まっていてもおかしくないのに、なぜかいまだ現役のMageeの古いマックのパワーブックG4を使っていたんだ。ネット上の動画で再生できるのがユーチューブの280pサイズが限界で、ファイナルカットから5分間のSDビデオ映像を出力するのに1時間唸りっぱなしで燃え出しそうな勢いでさ。そしてVX1様のご機嫌には毎度イライラさせられた。あの典型的な誤作動、ちゃんと録画できていない、電源すら入らない、音を勝手にはぶいてしまう、色調の狂いと、もはやカメラとも呼べないほどさ。ChrisがピムリコにあるToddy(Olly Todd)ディッチをフェイキー・オーリーで越えたときもテープがグリッチしたんだ。あれは本当に最悪だった。ものすごく寒い日で撮り直したときに彼は手を思いっきり切っちゃったんだよね。撮れた映像をその場で再生して確かめられないのも自分にとって非常に厄介な事態になったことも多々あった。Jensenなんて念には念を押すタイプでラインを4つほど順番に撮ったあとにやっぱり最初の地点まで戻って撮り直そうとか言いだすんだから。

Eleventh Hour Final Trailer from Jacob Harris on Vimeo.

『Eleventh Hour』は君が以前に作っていたフル・ビデオ『Square One』と比べて何が違うと思う? 

『Square One』はガキの頃に作ったものだからね。自分の作品じゃないとは言わないけれど、本当にガキが作りそうなビデオの典型パターンじゃないかな。

スケート・ビデオについてどう思うか聞かせてもらえる? スケーターとしてはやっぱり欠かせない存在なのかな?

あまりよく知らないスケーターと話すときにネタになってくれる程度のものかな? 正直言って自分の人生においてはそんなに大きな意味を持っていないんだよね。僕は昔から好きだった作品を観続けるだけでスケート・ビデオ全般に対してあまり興味がないんだよ。ただ、文化的にはものすごく重要な存在だと思う。人々をスケートボーディングに夢中にさせ、スケートボーディングという文化全体と個人を結びつける土台の一部になってくれるものだからね。なんと言ってもスケーターが自分達をもっとも雄弁に表現するメディアだし。トレンド、スタイル、思想とシーンの実態はスケート・ビデオで一番わかりやすく提示される。

一番、影響を受けたビデオは何? 

こはちゃんと正直に『Lost and Found』だと告白しておこう。ガキの頃にカメラを買ったとき僕はまさにあの作品を自分で撮ってみたかった。いま自分が作るものにもその衝動のさざ波くらいは残っているかも(いや、確実に残ってるはず)。でもきっと自分がその世代に生まれたからだと思う。ガキの頃はあのビデオのサントラがベタだなんて全然思わなかったんだよ。自分よりも年上の人たちがそう言うのも客観的にみればわかるんだけどね。
でも14歳だった僕にとっては他のビデオではなかなか到達しえなかったエモいレベルにまで作用した作品だった。デキの悪い作品ほど白々しくエモーショナルな音楽を使って直接、琴線にふれてデリカシーのかけらもなく人を感動させようとするものだけど、そんなものとは比べ物にならないほどにあの年頃の自分はハマってしまったんだよ。もうトリックさえどうでもいいくらいで、あの作品の雰囲気と映像がすべてだった。こんなこと言ってるとみんなに笑われそうだけどさ。

音楽はアーティストが決めた曲順通りにアルバム単位で聴かれるべきだという意見があるけど、スケートボーディングも同じようにフル・ビデオというフォーマットで表現されるべきだと思う? 

それは観る側の趣味趣向によると思う。僕はフル・ビデオを観たいと思うし、音楽もアルバム単位で聴きたい。でも単独のクリップやパートにもそれなりに存在価値はあると思うよ。
それにインターネットの影響力が逆に権力を弱めたり、大衆の意見を反映させやすくしているのが面白いと思う。だってJohnny Randoの3分間のパートがスケート業界に認められているようなプロのパートと同列に並ぶことだってできるんだから。ただこの飽和状態はこのカルチャーを薄めてしまう方向にしか働いていないのが問題なんだよね。自分のビジョンを持って何かを生み出す人や作り出す人は報われたり、みんなに認められたりするべきだ。でもそういったやりがいや他人の関心を得るのは難しいことであるべきなのに、いまや説得力を得るには流行を作り出す人やご意見番の階層制度(ヒエラルキー)を味方にすればいいだけなんだから。

Dan Mageeはこのプロジェクトにどれくらい関わっているの? 

16ミリでの撮影と例のイントロのコンセプトを一緒に練った。あとは作品の方向性に関してもたくさん話し合ったし、DVDのデザインもしてくれたよ。そしてDan Clarkeにもすごく感謝してる。グラフィック関係の95%は彼は手がけてくれたんだ。

撮影場所についてはどう? 作品は主にロンドンで、そしていくつかの重要なセクションはリヨンやベルリンでも撮影されたわけだけど、それぞれの撮影場所は互いにどう作用していると思う?

街の建築様式はその上でどんなスケーティングをさせてもらえるのか、そしてそれがカメラにどう映るのかを決めてしまう意味でも重要な要素だ。ロンドンみたいに見える街はヨーロッパ中のどこを探してもないけれど、少なくとも他のふたつの街はそれぞれに興味深い建築様式を持っているし、独特の街並も持っている。リヨンの街並には不思議な統一感があるし、逆にベルリンは個性がありすぎてすべてがバラバラだよね。正直、撮影場所が相互にうまく作用しているようには思えないし、どうでもいいような退屈なスポットで滑りたいと言われたものの、なんとなく拒絶するわけにはいかなかったこともあったんだ。バレンシアで撮影した映像も、そのほとんどは個人的にはあまり良いものには思えなかったんだけど、いざ作品に組み込まれてしまえばそこまで気にならなくなったかな。
ただ誤解してほしくないのは別に使い古されたような、タフでアーバンな演出にしたかったわけじゃなくて(とは言え、作品の舞台はほとんどそういう環境の中だったんだけど)、ただ純粋に良い作品に、映像も印象的なものにしたかっただけだということ。

ロンドンでの撮影に比べてリヨンやベルリンでの撮影期間は短かったけれど、そこで撮られた素材はかなり突出したものになっているよね。やはりフル・ビデオを完成させるにはスケート・ツアーがどうしても必要だということ示している気がするんだけど、どう思う? それとも本当は全部ロンドンで撮影したかった? 

うん、映像の統一感はさておき、できることならやっぱり全部ロンドンで撮りたかったね。まぁ、わかりきったことだけど、ツアーだとやっぱり効率があがるんだよ。クリップを撮るための戦いの半分はてんでバラバラに行動するガキどもが楽にトリックを成功させられるようにリラックスできる状況を用意してあげることに終始する。つまり先週も滑ったばかりで、シューズも履き慣れた頃で、二日酔いではなく、一緒に滑ってくれる人もいて、行きたいスポットがあって、とくに個人的な問題を抱えているわけでもなく、早く飲みに行きたいとかハッパを吸いたいからといって時計ばかりみているような状態ではなく... と延々と好条件のためのリストは続くんだけど、いろんな問題からスケーターを引き離すことができてツアーのように常にみんなを一箇所に集めておくことができればやっぱり効率は飛躍的に上がるんだよ。

今回、フル・パートを作ったライダーを選んだ基準は何だったの?

本当にいろんなパターンがあった。たとえばLuka(Pinto)の場合は『Getting By』での彼のパートを観て、彼がロンドンで滑っていたのに一度も実際に会うことがなかったなんて信じられなかったんだ。Tomと一緒にLukaとパートを作れたらいいのにね、もっといろんな人に彼のスケーティングを観てもらいたいね、なんて言っていたんだけど、なんせ会ったこともなかったからさ。知らない人にいきなり「一緒にパートを作りませんか」と声をかけるはちょっと気持ち悪いよね。まるで「君のスケーティングに一目惚れしたんだ。デートしてくれない?」と口説くみたいじゃない? 結局はある日、ストックウェルのスケートパークで彼に会うことができて声をかけてみた。そうしたらエネルギーに満ちあふれた最高にいい奴でさ。賭けが成功したわけだ。
(Kevin)Lowryはいつもカナダから僕の家に泊まりに来ていたから自然に決まった。不思議なことに初めてフル・パートを撮ったのがLowryだったんだよね。そしてよく一緒につるんだり、滑っていてヤバいと思えた人にDanとArthur(Derrien)がいた。たいてい、滑りの中に見えるニュアンスを自分ならうまく捉えられると思える人を選んでいる気がする。Lukaはまさに自分が撮りたいと思うタイプのスケーターだね。ラインに、自然な滑り、そしてほどよいルーズさ!

一番好きなパートは? 

Lukaだね! Tom(Knox)とも言いたいところだけどTomは僕の分身みたいなものだから彼を選んだりしたら自分推しになっちゃうよ。

君の前作『Square One』のパートでTomのキャリアがはじまったとも言えるけど、今回の作品ではラスト・パートを飾っていてきっとみんなを驚かせると思う。そうやって友達の力になってあげるのはどんな気分?

そんな人間じゃないから利他的だなんて思われたくもないけれど、こうしてビデオを作るのは楽しいからやっているのもありつつ、友達の力になれることもすごく大きなウェイトを占めているよ。個人的に何の興味も持てない人を撮るなんて意味をなさないだろうね。別に誰かのキャリアを作り上げているとか、スケートボーディングに贈り物をしているとか、良い変化を生み出しているんだとかいった妄想にとらわれているわけじゃないよ。ただ自分が用意できる範囲で一番いいライティングの元、自分が観てみたいと思う形で特定の誰かにスケートさせてみたいという気持ちが一番の原動力なんだ。

ほぼ無収入でこのプロジェクトをやり遂げたよね。1年間をこれに捧げたその意欲はどこから来るの? 

さっきの答えと同じだよ。あとはプロジェクトに身を投じるのは現実逃避にもなる! 本当はもっとやるべきことが他にもあるんだと自分をだましてみようともするけど、実はカメラを持って人を追いかけることを除けばと僕の人生には大して何も残らないんだよね。いつも撮影なんてクソ喰らえだと悪態をついているくせに、悲しいかな、僕の社会性はスケート抜きには成り立たない。一般的には僕のビデオなんて原子よりも小さなレベルでしか意味をなさないけれど、時間を過ごすにあたって何かしら目的や貢献できることがあるのはいいものだと思うよ。自分ばっかり必死になっているように感じたり、ロンドンのどこかで凍えているのではなく、実は貧相でフランスかぶれな空想を叶えられるんじゃないかと思いながら今の自分の我慢がどこか将来のある時点のためにあるんだと言い聞かせ、時間ばかりを使い続けながら、何の儲けにもならないプロジェクトをやり続けるとどうにも自分の存在を正当化できなくなってしまう。簡単に自分を見失ってしまいそうになる。言い換えると話を引き受けたときの勢いはそのプロジェクトが実際になにを意味するのか、自分がやると約束しちゃったことが実際には何なのかを忘れさせてしまうだけだということかも知れないけど。まぁ、でも総じて楽しいよ。

スケートボーディングは誰か生かす義務があると思う?

うん、他のスケーターをインスパイアして、スケートボーディングの精神を具体化するような活動を続ける人はね。

http://www.greyskatemag.com/2013/10/jacob-harris-interview/


最後の質問はMark Twainの”Don’t go around saying the world owes you a living. The world owes you nothing. It was here first.” という言葉からの引用かと思われます。「地球にはあなたを生かす義務があるなどと言い回ってはいけない。地球はあなたに何の借りもない。あなたより先に地球はそこにあったのだから。」ということで、今ですと政府や社会に対して人が抱きがちな「自分は何かしら保証してもらえて当然だろう」という心情ですね。自分もたまに勘違いして少しばかりはスケートボーディングにお返しできているんじゃないかと思い込みがちですが、改めて自戒します。

『Eleventh Hour』のDVDはヨーロッパ向けとなっているはずですのでおそらくPAL方式で日本の通常のプレイヤーでは再生できない可能性もありますがパソコンなどで視聴可能ですので興味を持たれた方は是非、Slam City SkatesやPalominoで通販してみて下さい! 他にも日本まで通販で送ってくれるショップや日本国内でも取り扱い予定のあるショップをご存知の方は是非教えてください。こちらのリストに加えさせていただきます。

http://www.slamcity.com/eleventh-hour-dvd.html
http://www.thepalomino.com/products-page/films/eleventh-hour/