luecke

夢見る文系スケートボーディング愛好家

「RIP ZINGER WEST AMERICANIZED TOUR」




STUSSYから発売されたタナカ "RIP" タナカ氏による写真集。 僕にとってはFOUR STARの日本ツアーの模様をおさめたDVD「4Star Super Champion Funzone」に出てくる熱くて泣けるコーディネーターの方。 自身のウェブでも様々な旅の道中を写真やムービーでお裾分けしてくれていましたが、そのライフワークが1冊の写真集になったわけですね。 
まちがいなくスケートボード写真集ですが、激しい滑りやトリックではなく、西海岸各地の場所、雑然としたスケート・ショップの店内からメーカーの倉庫、あるいはパークに集まるキッズ達など「スケートボード」そのものよりもそれを支える日常やその周辺を静かに収めた感じでこの空気感はマニアにはたまらないと思います。 「レジェンド」なスケーターももちろんフィーチャーされていますが、あくまでもさりげなく、あるいはいわゆるスケート写真とはちがう角度からの視線だったり... 逆におもいっきりアップで迫っているのが今よりもさらに若い(幼い?)Alex OlsonやSean Malto、そして目を腫らして写ってるのはDavid Gravetteでしょうか?などの今や最前線で活躍する面々で、当時のRip殿が無視できなかった彼等の若いエネルギーにこちらも引き込まれる感じで。 またスケートボードから派生〜リンクするアートやカルチャー(Thomas CampbellやミュージシャンとしてのTommy Guerrero)もさらっと織り込んでいます。 いやぁ〜こういうすごい場面の数々にいたRip殿が羨ましいばかり!
おそらく本書の2、3倍のネタは余裕であったとも思います、というか僕自身まだまだ物足りない気持ちもあるのでさっそくですが続編に期待(笑) あと欲を言えば各写真の簡単な解説(場所や人物の名前や写真の撮られた年数など)が欲しかったかな。 これまた勝手な次回へのリクエストということで...
でも期待以上に「美しい」写真ばかりでチェックしてみる価値はあると思います! ひとまずSTUSSYで売ってるようです。 しかしSTUSSYの店員は相変わらずあほやわ。 極力利用しないようにしているのに毎回素敵なエピソードを作ってくれます。
http://www.stussy.jp/feature.asp?coid=193
http://homepage.mac.com/ripzinger/Menu18.html