luecke

夢見る文系スケートボーディング愛好家

『Cuatro Sueños Pequeños』on THRASHER for 48 hours


Thomas Campbellによる短編映画『Cuatro Sueños Pequeños』のDVDと映画の中からのスティル写真やイメージ・イラストも収録した本とのセットが日本ではすでに2月頭から発売中ですが、アメリカやヨーロッパではいよいよこれから発売になるそうで、現在THRASHERのウェブで作品の全編とDVDのボーナスに収録されているメイキング編が48時間の限定公開となっています!
http://www.thrashermagazine.com/articles/videos/cuatro-sueños-pequeños-full-film/

Thomas Campbellに関しては説明不要でしょうが、この作品に登場する2人のスケーターは少し説明が必要になるかな? というよりも自分が今回の作品とそのタイミングに合わせて公開されたクリップですっかりJavier Mendizabalのトリコになりましてね... これまでも確実にClicheやPontusの作品でも目にして来ているのに本当に今さらで情けないですが、惚れました。

『Cuatro Sueños Pequeños』の発売に合わせてJavierがCONVERSEのユーロ・チームに加入することになり、そのウェルカム・ビデオ的なクリップが『TXABOLISM』。撮影を手がけたのが旧友で『Cuatro Sueños Pequeños』の製作にも関わっているFrench FredことFred Mortagne。彼が触れるものはすべてがアートになってしまうが、このクリップはスポットといい、Javierの滑りといい、まさに極上。

このクリップにはさらにエピソードがあり、2002年にFredが初めてCLICHEのツアーに参加した際(当時はPontus Alvもチームにいました)、Javierのバックサイドのアリウープ360トランスファーを収めたテープをなんとスポットに置いていってしまい、テープはそのまま見つからなかったという事件があったそうで、そのときのスポットに再びおもむいてJavierが12年越しにFredの失敗を埋め合わせてやるという熱い物語が!

クリップ『TXABOLISM』にはCONVERSEのユーロ・チームお得意のジンも作られ、ヨーロッパのスケート・ショップなどで配布されています。こちらは極彩色のクリップとは対照的にこれまたFred Mortagneお得意のモノクロ写真の美学が貫かれた渋い1冊になっています(Fred以外のフォトグラファーの写真も収められていますが...)。

『Cuatro Sueños Pequeños』のDVDと本のセットと、上記の関連映像とジンで是非ともJavier Mendizabalにどっぷりとハマってみるのはいかがでしょうか。またJavierは彼が育ったバスク自治州のビスキヤにある名物スポット「La Kantera」のドキュメント本の製作にもFernando ElviraやJon Amianoと関わっていて、そちらもスポットの25周年にあたる今年には仕上げるとLive Skateboard Mediaのインタビューで言っていてこれまた非常に楽しみです。

そして作品に登場するもう1人のスケーター、Madars Apseも名前は聞いていたというかKingpin誌で散々目にしていたものの、きちんとチェックしてこなかったパターンの典型にあたります(申し訳ない!!)。去年のEuropean Skate AwardではKingpin誌の読者が選ぶベスト・スケーター、Readers Choiceと審査員が選ぶBest Skater of the Yearの両方を同時に受賞したのに!! もう完全に個人的な問題で恐縮ですが、ELEMENTはとくに好きなブランドではないのでさっぱりチェックしてこなかったのです... でもMadarsやKarsten Kleppanといった最近のユーロ・チームの面々はかなりやばいですよね。ちゃんと追いかけないと!!