luecke

夢見る文系スケートボーディング愛好家

DESILLUSION MAGAZINE Andrew Reynolds guest editor issue


ゲスト編集長を迎えて制作されるシリーズ雑誌の第2号。今回、抜擢されたのはAndrew Reynolds。ウエスト・ハリウッドの自宅までAndrewを訪ねて彼と彼を取り囲むおなじみの面々、Patrick O'dell(写真の特集とインタビュー)、Spanky(奥さんと一緒にインタビューと2人のアートの特集、そしてお宅訪問)、Attiba Jefferson(写真の特集とインタビュー)、Neckface(インタビュー)、Jim Greco(特集記事の再録)、Ali Boulala(インタビュー)もフィーチャーした濃い1冊(おまけな感じでBAKERの一員としての新たなフル・パートが楽しみでならない「新入り」Don Nguyenのタトゥー話も...)。B4くらいの大判サイズで写真もたっぷりのなかなか豪華な作り。フランスの雑誌ですが、フランス語と共に英語訳も並べて掲載されています。

ノンフィクション作家Evan Alan Wrightが2001年にアメリカのローリング・ストーン誌に寄稿したJim Grecoを中心にすえながらBAKER創世記のスケートと酒とドラッグに明け暮れる若き日の彼らを追った記事の再録版やAli BoulalaのインタビューからはTony Hawkの元から巣立つAndrew Reynoldsの"The Boss"としての第一歩を目撃するような感覚を得られて何とも感慨深いです。ワイルドすぎる自分たちは独立するしかないとBAKERを立ち上げ(その際にはTonyも援助をしているのですが)、そこからさらにALTAMONTやBRIGADA、DEATHWISHと広がっていき、Tonyが自分を拾ってくれたようにAndrewも自ら最前線で活躍を続けつつ、若い暴れ馬どもの面倒を見ているのはアメリカのスケート界の歴史の流れの大きな一筋になっているのではないでしょうか。まさに下のリンク先のビデオに出てくる曲の"Pass It On"のまんま! 相変わらずため息しかでないカッコ良さですぜ、"The Boss"。

こちらは取材時に制作されたクリップ。
http://vimeo.com/39201565

クリップにもポラロイド写真の束を手にするAndrewが登場しますが、本誌にも10年前の荒れた時代のポラや最近はじめたという家に訪ねてくる人のポートレイトを撮るシリーズの写真が紹介されています。インタビューではそういった撮りためたポラロイド写真の本も作りたいと言ってましたが是非とも実現して欲しいです!

雑誌はこちらで
http://www.dslmag.com/v6/magazine/

そして私はAndrewに影響されて久々にNick Caveを掘り起こします!