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夢見る文系スケートボーディング愛好家

PONTUS ALV interview by STEFAN MARX from CLEPTOMANICX blog

ドイツ、ハンブルクのいかしたストリート・ブランドCLEPTOMANICXのブログにあったStefan MarxによるPontusインタビューを許可を得て和訳〜掲載させて頂きます。

interview by STEFAN MARX
taken from CLEPTOMANICX blog with permission
translated by KATSUSHIGE ICHIHASHI

最近、2作目となる『In Search of the Miraculous』のプレミア上映を催したばかりのPontus Alvはさらにいかしたウェブまで作り上げてしまった。 これを機会にこのスウェーデン人スケーターにして映像作家とちょっとしたインタビューをすることにした。 彼と親交が深く、何度かマルメに訪ねたこともあるStefan Marxは喜んでいくつか質問をこさえてくれ、Pontusと少しばかりおしゃべりをしてくれたのだった。

Stefan: 調子はどうだいPontus? この前ハンブルクの芸術協会で新作『In Search of the Miraculous』のプレミア上映会をやらせてもらえたのは光栄だったよ。 あの『The Strongest of the Strange』の大成功のあとで、2作目となる今作にどうやってアプローチし始めたのか教えてよ。 

Hamburg Filmpremiere Kunstverein- Photo:Jonn Rübcke
Pontus: たしかに『The Strongest』での成功が頭の片隅にちらついて今作を編集するのは簡単じゃなかったよ。でもいざやるとなったら我が道を行くしかないのさ。 分かっていたのは新作を絶対に『The Strongest』パート2にはしない、てことだった。 多くの人はまさにそれを望んでいて『In Search of the Miraculous』を『The Strongest of the Strange』と比べるんだろうけど、できればそれはして欲しくないね。 二つの作品はつながってはいるけれど、それぞれ別の作品として独立したものとして受け取ってもらいたい。 

Stefan: アート(ファイン・アート)との関係はどう? ベルリンのBRIGHT TRADE SHOWでのCARHARTTのブースなどでNils Svenssonと一緒に見せてくれていた写真をすごく気に入ったんだけど。 

Pontus: 俺はただ自分のやりたいことをやっているだけで、だめなアート、良いアート、ファイン・アート、ゴミアートとかいった区別はしない。 自分の作品をアートかアートじゃないか、なんて定義をしたこともないよ。 その瞬間にやりたいことをやっているだけ。 スケートも写真も映像もコンクリートで何か作るのも、スケート・パークをデザインするのも絵を描くのもただやるだけやって、あとは回りに好きなように定義させる。 自分を表現したり、いろんなフォーマットやメディアを使うのが好きなんだ。

Stefan: MAD CIRCLEのライダーとしてアメリカで、その後CLICHEのライダーとしてフランスで活動した時期を経て、地元となるマルメを自分の活動拠点に選んだわけだけど、そこに留まって街に対して働きかけてつき進んでいく様、町中にスポットを作ったり、それこそ「マルメのストリートをオフィス(職場)」にしちゃってるのがすごいなぁといつも感心しているんだけど、マルメ、ヨーロッパ、アメリカの違いや情勢について話をきかせてよ。

Pontus: いたって簡単なことさ。 故郷はいつでも君の故郷でいてくれる。 プロ生活をアメリカで、そして後にヨーロッパで過ごしたときもいつも故郷マルメとそこにいた古くからの友達を恋しく思っていた。 ダチとスケートしたり、つるんだりすることを超えるものなんて存在しないだろ。 俺にとっては家族みたいなものだ。 この質問にはいくらでも深入りできるけど、多分話し足りないだろうから手短にこう言わせてもらうよ。 プロとしてやっていく間に俺はスケートボーディングとそれに関わるすべてが嫌いになってしまったんだ。 でもそれは間違ったことだと自分でも分かっていたからこうして地元に戻って仲間と一緒に街に働きかけ、スケート・シーンを作り上げて... で、見てみろよ、今やパーク、DIYスポットにストリート・スポットと夢見ていたものがすべて手に入ったよ。 もはや自分にとって旅に出る理由さえないよ。 ここを愛してるし、ここにいるためなら何だってする。 いろんな所から「来て欲しい」と招待されるんだけど、ほとんど断ってる。 9日間以上マルメを離れると気が狂っちゃうんだ。 

Photo: Nils Svensson
Stefan: ハンブルクに来てくれたときに街やスポット、この街の人達にいろいろと出会えたと思うんだけど、どんな印象だった? 

Pontus: ハンブルクはいい街だよね。 マルメに似てる気がする。 スケート・スポットにはそんなにたくさん行けなかったけど、街自体やばくてかなり気に入ったよ。 街の中心に港があるのがすごく良かった。 港と街のコントラストはやばいね。 俺がインダストリアルな風景が好きだってのも周知のことだろ? あとはフローラ・ボウルが超やばかった。 できるだけ早く戻ってきてあそこで滑りたい。 まぁ、あそこまで高さのあるトランジションは正直乗りこなせないと思うけど、すごいスポットだったね。 

Stefan: 話題をちょっとフィルムに戻して... ドイツでの上映会に来られなかった人がどこかでDVDを注文したり、それこそ自分達の街でプレミア上映を企画するチャンスはないのかな? 

Pontus: DVDはサイト( http://insearchofthemiraculous.se. )で注文できるよ。 代金はそのまま俺の次のプロジェクトに流れ込むから、世界中の人からの注文には本当に感謝してる。 ありがたいサポートだよ。 まずは次に何をするのかを考える時間を見つけなきゃいけないんだけど、もっとでかいことに投資させてもらうからね!  
http://cleptomanicx.de/2010/07/30/pontus-alv-interview/

さらにドイツのスケート雑誌MONSTER SKATEBOARDING MAGAZINEの8月に出る新しい号にもPontusがドイツを訪れた際のインタビューが掲載予定だそうで、そちらもまたご紹介できれば、と思っております。 お楽しみに!