luecke

夢見る文系スケートボーディング愛好家

JIM GRECO "Year 13"

http://www.thrashermagazine.com/articles/videos/jim-greco-s-year-13-film/

遂にアメリカからこんな詩的なスケート・ムービーが発信されるとは。しかもそれがJim Grecoからというのもさらなる驚き。自ら監督、編集を手がけ、自分のルーツであるイタリアという要素もサントラにふんだんに散りばめることによって伝記的な作品にしあげた20分。ちょっとエモーショナルすぎるスローモーションと同じトリックを繰り返してみせすぎる過剰な演出、レストラン店主の大根役者ぶりと後ろのテーブルに見える番号がなぜ13ではなく15なのか、といった詰めの甘さ(いや、実はそれにも意味があるのかも知れないが)は軽く払拭されるくらいJimは男前でTobin Yellandが撮影した16ミリの映像はひたすらに美しい。Tino Razoの写真集『PARTY IN THE BACK』でも感じたカリフォルニアの太陽の光に宿るマジックはここでも見事に捉えられている。

上記の作品の前編にあたるこちら『The Way Out』も泣ける。12年間、酒とドラッグを断ったままシラフで居続けた自分を題材とした30分の作品。

http://www.thrashermagazine.com/articles/videos/jim-greco-s-the-way-out-video/